球速を上げるには 球を速くする方法 球速アップ 投球理論

球速

 

 

私自身、球速にはあまり興味も執着もありませんでした。

とにかく球のキレ、コントロールが大事だと思っていました。

今でもその考えは変わりません。

思ったところにキレのいい球を投げることができれば、抑えれると思っていたし、

スピード表示よりも速く感じる球を投げることをテーマにしていました。

その投球で今までやってきたし、それで抑えてきたと思っています。

そんな私がなぜ今回球速について書くかと言うと、

昔と違って、最近では球速が大きく評価の対象になっているように感じるからです。

ピッチャーと言えばまず球速。

マックスは何キロなの?と、

とにかく球速を求められるようになったからです。

なので今回は、球速を上げる方法、体の使い方、感覚などを書かせてもらいます。

これを見て、球速が上がったピッチャーにたくさんのチャンスが来ることを願ってます。

 

 

投球に必要なポイント

 

 

基本的には、『土台である下半身』、『伝導する体幹』、『初動をコントロールする肩のインナーマッスル』

が大事だと思います。

これは基本的な筋力の話で、

地道なトレーニングが必要になってきます。

だけど私はピッチングは、すべてが力だけではないと思っています。

ピッチングで大切なのは、『リズム』、『タイミング』、『バランス』、

だと思っています。

私はこちらのほうが大切だと思っています。

それとプラスで、

頭で理想としている動きを、実際のフォームにリンクさせることだと思います。

基本的に必要な筋力の中で、リズム、タイミング、バランスよく、理想のフォームに近づけることが、

ピッチングにとって大切なことだと思います。

その中でも今回は、球速を上げるための理想のフォームについて書いていきます。

 

 

球速を上げるために大切な3つのポイント

 

 

球速を上げるために意識すべきポイントは3つです。

 

  1. 自分のテリトリー内で体をコントロールする
  2. 左足と右手の距離をとる(右ピッチャーの場合)
  3. 右半身の下からの回転運動・軸足の上で投げる(右ピッチャーの場合)

 

この3つをおさえることができれば、球速は上がっていくと思っています。

私なりの言葉を使っていてわかりにくいと思うので、1つずつ説明していきたいと思います。

 

まずは、⒈自分のテリトリー内で体をコントロールするですが、

私が思う自分のテリトリーというのは、

両手を真横に広げた形を作ってもらい、肩のラインより前、視界の範囲内で、

それでいて力が入りやすい体の近くのことを言います。

ピッチングをするときに、速い球を投げたいとか、バッターを差し込みたいという思いが強くなればなるほど、

力みが出てしまい、力が発揮できないことがあると思います。

それは、力みや先走る気持ちのせいで、自分の体をうまくコントロールできていないため、

自分のテリトリーからはみ出してパフォーマンスしているからです。

球を速くしたかったり、いい球を投げる為には、体を強く速く回転させないといけません。

そのためには腕やボールは自分のテリトリー内(肩のラインより前で体の近く)にないといけません。

この時に想像してほしいのは、フィギュアスケートのスピンです。

フィギュアスケートの選手がスピンの速度を上げる時、腕を抱えるようにたたんでいます。

腕を体から離すと、スピンの速度も遅くなります。

要するに、体を強く速く回転させるためには、体の近くで腕やボールをコントロールする必要があるのです。

そして、テリトリーとは必ず、体の前面であるということ。

自分のテリトリー外に出てしまうと、球を速くするためにやらないといけないことが機能的にできなくなってしまいます。

まずは、自分が一番力の発揮できる、自分なりのテリトリーを見つけましょう。

 

そして次に、2.左足と右手の距離をとる(右ピッチャーの場合)ですが、

これはシンプルに、トップを作って、胸を張っているときに、

ホーム側の左足とボールを持っている右手の距離を離してあげるというものです。

この距離が離れれば離れるほど、リリースポイントまでの加速距離が長くなり、

強い力でリリースできることが期待できます。

この時に大事なのは、さっき話をした自分のテリトリー内でやるということです、

決して手だけで距離をとろうとせず、上体のひねりも使って距離を稼いであげることです。

ただ胸を張るのではなく、左足から右腕を弓のようにしならせるイメージです。

 

続いて3.右半身の下からの回転運動・軸足の上で投げる(右ピッチャーの場合)です。

これはいよいよリリースの時の話ですが、

リリースの時の意識でいうと、よく

「できるだけ前(バッターの近く)でリリースします」

ということをよく耳にします。

これは決して間違いではありませんが、自分のパフォーマンスができたうえでの話ならいいのですが、

この言葉や、昔習ったという教育のせいで、そんな選手のほとんどが、体は置き去りで腕だけ伸ばして力の出ない形でリリースしていることが多いです。

まず大切なのは自分のフォームをしっかり再現できるかどうかだと思います。

そしてその中で私が大切にしている意識が、3.右半身の下からの回転運動・軸足の上で投げるです。

意識としては右半身だけで球を投げるようなイメージです。

以前にピッチングとは下半身からの運動連鎖という話をしました。

《下半身からの運動連鎖》

ピッチングでの正しい下半身の使い方 ケガの予防 強い球を投げる為の下半身強化

キレのいい球を投げるには 回転数を上げるには のびる球を投げるには

その運動連鎖を右半身だけで行う感じです。

プレートを踏んでいる右足のスパイクから回転は始まり、右膝、右太もも、右腰、右の体幹、右胸、右肩、右肘、と回転が上がっていき、最後にリリースをする感覚です。

これじゃ体重が残ってしまいます。。。

と思った方もいると思いますが、そんなことはありません。

マウンドには傾斜があるので、そのくらいの意識をしてもちょうどいいのです。

長年投げてきているのだから、投げる方向に対しての意識は強く、

無意識に体重移動はできていると思います。

なかなかうまくパフォーマンスが出せない人は基本的に、

その体重移動が早すぎるのが原因の1つでもあります。

なので意識を軸足に持っていき体の開きを抑えることが必要になってきます。

よって、軸足の上で投げる意識でいいのです。

右半身の下からの回転運動で、軸足の上で投げる。

 

 

まとめ

 

 

今回、球速を上げるために必要なポイントを話していきました。

いいピッチャーになるためには事細かにいろいろと大切なことはあると思います。

球速だけがピッチャーではないし、いろんな魅力を評価してもらいたいという寂しい気持ちもありながら、

しかし最近の評価のウエイトを考えると、球速は大きな評価の対象であることから、

今回は、手っ取り早く球速を上げる方法を書かせてもらいました。

最低限のトレーニングや筋力ができている選手がこのフォームを理解して実践できたらすぐに球速は上がると思います。

たくさんの選手たちが球速を上げるために試行錯誤し、努力をしていると思います。

その努力は決して間違いではないと思います。

やられている練習内容は分かりません、

私が大事だと思うのは、試行錯誤して努力をすること自体が大事だと思っています。

自分と向き合う時間が長ければ長いほど、強い選手になると思います。

そして、自分と向き合う時間が長い選手というのは、私が言っている感覚の話もおそらくすぐに理解できると思います。

私は、努力している人に向けて、上手くなるヒントを出しているつもりです。

頑張っている選手がこれを見て、何かのヒントになって、

球速が上がるきっかけになれば嬉しく思います。

 

《努力について》

報われる努力 野球の努力 名言 野球の名言集 見えない努力 メンタルを強くするには

《練習の取り組み方》

練習に臨むときの心構え いい練習と悪い練習 冬季トレーニング 体作り

 

今回の記事では、私なりの言葉だったり感覚の話だったりと、

多少伝わりづらいことがあったかもしれません。

自分自身の国語力に悔しい気持ちを持ちながら、直接話をして伝えたい気持ちもあります。

もしわからないことがあれば、直接質問していただければ答えていきたいと思います。

皆さんの活躍を期待しています。

 

 

《不安や悩み解決法》

人生に行き詰まった時 現状に不安を感じた時 悩みや不安をなくす方法