大学時代球速アップするきっかけとなった時の話 下半身の重要性
決して速球派ではなかった
私は高校時代、ピッチングの球速MAXは134キロくらいだったと思います。
一度しか測ってもらった記憶がなく、その時が確かそのくらいだったと思います。
それが、大学のある日を境に球速がみるみると上がっていきました。
今回はそのきっかけとなった時の話を書かせていただきます。
日本一のチームにベンチ入り
私が大学一年生の秋。
明治神宮大会を制し、見事に日本一になりました。
その時、出場機会はありませんでしたが、ありがたく一年生ながらベンチ入りをさせてもらい、近くで日本一というとても貴重な経験をさせてもらいました。
その後、日本一になったチームと台湾のチームとの親善試合があり、台湾に招待されました。
その時もありがたく遠征メンバーに入れていただき、ベンチ入りをさせてもらいました。
試合にはその時も出場はありませんでしたが、ベンチで応援しているとき、私が後に球速がアップするきっかけとの出会いがありました。
球速アップのヒントとなる、“ある”プレー
台湾チームとの試合に出場することはありませんでしたが、ベンチで試合を見ていて、印象に残ったのが、その時投げていた相手チームのピッチャーではなく、
その時守っていた、相手チームのサードのプレイヤーでした。
そのサードを守っていた選手の、ファーストへのスローイングが、今まで見たことのない、それこそ例えるならロケットのような球に見えました。
私は試合そっちのけでその選手が投げる姿をずっと観察することにしました。
その選手の特徴は、捕球してファーストに送球する際、軽やかにフットワークして投げるというより、
下半身をどっしりとお相撲さんの四股のように股割りして投げている感じでした。
その投げるタイミングも特徴的で、極端に、
捕球する→四股の形を作る(股割り)→送球する
というように、順番をしっかり意識しているようにも見えました。
とにかく物凄い送球でした。
実践してみてみるみる10キロアップ
私はこのプレーの特徴をそのまま練習方法として取り入れることにしました。
同じようにサードを守ってるイメージで、キャッチボール相手に横向きで捕球する真似をして、四股を作り、キャッチボールしてみたり、時には本当にサードに守備についてファースト送球をしてみたりして、感覚をつかんでいきました。
捕球する→四股の形を作る(股割り)→送球する
この動きを流してやるんではなく、一回一回止まって確認しながら行いました。
少しずつ感覚をつかんできたときに、次はいよいよマウンドで試してみました。
最初はやっぱり傾斜に負けてしまい、止まって確認ができないレベルでしたが、少しずつ意識して確認ができるレベルまでコントロールできるようになってきました。
その頃から自然と球速が上がっていき、なかなか超えれなかった140キロの壁も超え、一気に144キロまで上がったことを覚えています。
それまで上半身の力に頼り手先で投げていたピッチングから、意識が下半身にいったおかげで球速が上がったのだと思います。
球速アップを志している選手は、ぜひとも試してもらいたいと思います。
下半身の重要性に関しては、ピッチングでの正しい下半身の使い方 ケガの予防 強い球を投げる為の下半身強化にも書いてあります。
最後に
球が速くなったと同時に、
野球がうまくなるヒントはいろいろなところに隠されているんだな、
ということも学びました。
野球がうまくなりたいという気持ちがあれば誰でもうまくなれるんだと思います。
向上することは自由です。
たくさん学んで、たくさん吸収していきましょう。
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