ピッチャーを始めた理由 ピッチャーの楽しさ 難しさ プロ野球選手になれた理由 幼少期
野球と空手の二刀流
今回は、質問、リクエストがあったので、それにお応えしたいと思います。
小学1年の頃から空手をはじめ、野球を始めたのは、小学3年生からでした。
月、水が空手で、あとは野球という毎日でした。
私には3歳上に兄がいて、何をするにしてもその兄についていくような感じでした。
兄は、空手でも野球でもスーパースターで、全く歯が立ちませんでした。
それでいて物凄い努力家で、負けず嫌いでした。
そんな兄を見ながら追いつこうと真似をしながら空手も野球もやっていました。
兄はバッティングの能力が高く、よく外野のあたまを悠々越えていくホームランを打っていました。
私はその当時、自分自身、目立って何か能力が高いとは思っていませんでした。
強いて言うなら、少し足が速く、遊んでボールや石ころを投げているときに、「コントロールがいいね」といわれる程度でした。
それと、人のフォームを真似たり、コピーすることは好きでした。
なのでいつも、兄の練習を近くで見て真似をしていました。
いいとこを真似るのもそうですが、悪いところも自分に当てはめて、修正したりすることも好きだった記憶があります。
『努力』に関しては、報われる努力 野球の努力 名言 野球の名言集 見えない努力 メンタルを強くするにはに詳しく書いてあります。
思い込みと、兄の練習相手から始まるピッチャー
そんな兄と練習をしていると、自動的に私の役目は今でいうバッティングピッチャーでした。
近所の田んぼの中に入っていき、兄に向かって投げる。
部屋の中でも、丸めた新聞紙のボールを近くから投げる。
そんな練習で投げていると、やっぱり抑えたい欲求が出てきて、こっちも必死に投げていました。
それでもカンカン打ち返されてひそかに悔しがっていました。
今思うと、その頃からピッチャーとしての性格が芽生えていたのかもしれません。
それとプラスで、唯一褒められていたのが、コントロールでした。
やはり褒められると嬉しくて、打つことより投げることがシンプルに楽しかったのかもしれません。
そして自分はコントロールがいいんだと思い込み始め、コントロールに自信をつけていきました。
学校で友達と遊ぶ時も、キャッチボールをしたり何かを投げることが好きだったような気がします。
その頃から自分が活躍できるのはピッチャーなんだ、ピッチャーに向いているんだ、と思い始めていたのかもしれません。
厳しく優しい父
そんな思い込みと、褒められたい一心でピッチャーをしていた私は、チームに入ってもエースになるために頑張っていました。
その陰には厳しい父の存在も大きかったと思います。
練習熱心な努力家の兄は、よく父に厳しく指導されていました。
私はそれを横目に、怒られないように、兄がしたミスをしないようにしていました。
とにかく厳しく怖かった記憶があります。
「1番以外は、最下位と同じ」というような父でした。
私の記憶では、父は、試合で活躍したときは厳しく、ミスをしたときは優しかったような気がします。
ミスをして優しくされると、怒られなかった安心というより、情けなくなり、悔しさが倍増していました。
一度、1安打完封して帰ってきて、父に褒められるぞーと思いながら報告をしたら、
「なんで練習しないんだ?ヒット打たれて悔しくないのか?」
と言われました。
その時から、多少のことでは満足しないという性格が育ち始めたのだと思います。
私の性格を熟知していたからこその指導方法だったと思います。
ピッチャーの楽しさ、難しさ
ピッチャーの醍醐味といえば、やっぱり目の前のバッターに勝つことです。
昔はシンプルに、三振を取った時の快感を追い求めてピッチングをしていました。
最近では、1球1球バッターの反応が自分の想像通りだったり、自分が思った通りの抑え方ができた時にピッチャーとしての面白さを感じます。
時にうまくいかなくなったとしても、反省してもう一度作り直す作業をすることも私はピッチャーの面白さだと思います。
何よりピッチャーが投げないと試合が始まらない、先陣を切って戦っているところがピッチャーのかっこいいところだとも思います。
私が思うピッチャーの難しさは、『頭を使うこと』『責任が重大』『ごまかしがきかない』ということだと思います。
ただただ力いっぱいキャッチャーに投げるのがピッチングではなく、自分自身のフォームだったり、配球だったり、相手の反応だったり、ピッチャーはいろいろと考えることが多く、サインだったり、前回対戦したバッターの結果だったり、記憶力も必要なポジションだと思います。
それと、試合で投げるうえでの責任感が大きいということ。
野手は守りでエラーをしたとしても、打って取り返せ!とよく言われますが、ピッチャーは点を取られると、その点を消すことはできません。
取り返しがつかないという責任感は大きいと思います。
そして、少しでも体に不具合があったら本来のパフォーマンスは出しにくくなるということ。
日頃、体に対して慎重に向き合わないといけないという苦労はあると思います。
だけどピッチャーとして生きている私は、その難しさも逆を言えば、ピッチャーの楽しさでもあると思っています。
最後に
今回は、ありがたく、質問とリクエストがあったので、それにお応えさせてもらいました。
これからもどんどん質問やリクエストにはお答えしていきたいと思います。
これが、プロ野球選手になるヒントだったり、何かのきっかけになってくれたら嬉しく思います。
ありがとうございました。
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