「勝つための準備を考える」

相手に勝つために。
血の滲む努力をする。
勝負のその日が来るまでに、
逆算をしてプランを立てる。
工夫を凝らしながら悔いのない準備を施し、
本番に臨む。
では、準備とは一体何をすればいいのか。
何をすれば正解か。
今回はその答えをお話していきたいと思う。
「準備」
まずはその言葉の意味を調べてみる。
準備とは、ある事柄や活動を行うために前もって必要なもの、態勢、心構えを整えておくこととある。
野球に置き換えてまとめると、
・コンディショニング
・練習による技術の向上
・メンタル
これをより身近な言葉で表すと、
「心・技・体」という言葉ではなかろうか。
一つずつやるべきことを整理していこう。
まずはコンディションの準備。
即ち体調の管理。
体重の管理、食事の管理、ケアによるリカバリー。
ベストなパフォーマンスを出すウエイトのコントロールに栄養素の補給。
トレーニングの種類、スプリントの強度や質を変えていく。
主に瞬発系のメニューが一般的ではないだろうか。
体の張りや姿勢の矯正。
自在にポジショニングが取れる体の状態を作っておく。
ストレッチや簡易的なセルフケアに、
治療院やトレーナーの手を借りて行うケアまで、
まずはコンディショニングの準備が初歩的な工程である。
次に技術の準備。
日々の練習で自身の武器を見つけ、磨きをかける。
投手なら、持ち球を増やし、その持ち球の質を上げる。
球速、コントロール、スタミナ、テクニック、フィールディング、などなど。
野手なら、走・攻・守である。
打撃練習に走塁練習、そして守備練習。
不安要素をなくし、自信をつけていく作業である。
全てが上手くいく選手は稀だが、
自分の弱い分野を強い分野で蓋をする。
守備が苦手でも打球を遠くに飛ばしたり、
足が誰よりも速かったり、
そんな武器を表現してアピールする。
活躍できる技を持ち合わせておく。
そして最後にメンタルの準備。
要は「心の準備」。
本番に向けて徐々に気持ちを高めていく。
本番で臆することなく立ち向かえるように心を整えていく。
この心の準備は、
意識をせずとも「体」と「技」の準備が整えば自然に自信がつき完了する。
やり残しがないか、自問自答を繰り返し予習を行う。
「心」を仕上げていく方法である。
この「心・技・体」三つの準備をすることが、
一般的な準備ではないだろうか。
準備の仕方は参考にしてもらえば良い。
ただ、私はこの「心・技・体」の準備が準備の全てではないと思っている。
もちろんこんなことだけならわざわざ書くまでもない。
どこにでも書いてあるだろう。
何ならその道のプロがもっと詳しく専門的な情報を提供してくれる。
そんな勉強に時間をかけないのは、
準備にはもっと大切なことがあるということである。
本物の準備をするために、大切なこと。
それは、「マイナスを知る」ということ。

なぜ準備をするのか。
もちろん勝負に勝ちたいから。
他には、後悔をしたくないから。
本番で緊張したくないからという、自分優先タイプもいるだろう。
完璧な準備ができた思っていても、
必ずしも理想の結果が出せるとは限りらない。
万が一結果が出なかった場合、
反省の中に「準備不足」という言葉が出るが、
果たして何が不足していたのか。
本当に見直す点はどこか。
そんな原因を深掘りし妥協せず突き止める事で本物の準備の仕方が見えてくる。
なぜ負けたのか。
なぜ負けるようなパフォーマンスになったのか。
負けるようなパフォーマンスとは一体何か。
緊張、力み、焦り。
そんな状態に陥る負けの正体。
それは、「知らない」という事である。
人間が一番恐怖を感じる時。
それは知らないものと向かい合った時である。
知らない事、知らない環境、知らない相手。
そんな場面に遭遇したとき、
どちらに転ぶかわからない結果に対し不安な気持ちになってしまう。
その反対に、「知っているもの」は何も怖くない。
過去に経験した事、知っている場所、何をしてくるかわかっている相手。
何が起こるか予測ができれば怖いものはない。
「心・技・体」の準備の他に、
大切な準備とは「知る」こと。
自分を知り、相手を知り、
環境を知り、起こりうる場面や状況を知り、
次の手を知る。
そのためにやるべきことは「学び続ける」ことである。
常に疑問を持ち、
ひとつの事柄も理解するまで考える。
負けた原因も、その理由が見つかるまで反省をする。
似たような場面が訪れたときに、
同じミスを繰り返さないように準備をする。
どんな場面や状況に立たされても、
「知っている」という状態でいること。
そんなマインドが余裕を与えてくれる。
せっかく準備してきた「心・技・体」を活かすためにも重要なことである。
よく野球には頭が必要だという。
それは即ち「知っている」ことの強みのことである。
次に起こりうることが予測ができるようになれるまで、
普段から先を読む癖をつけ、
実践と経験、そして反省を繰り返すのである。
