「プレッシャーとの付き合い方」

人間は生きていればプレッシャーを感じる場面はたくさんある。

大事な仕事。

会社や学校の面接。

出来て突然と思われている仕事。

様々なプレッシャーと共に生きていかなければならない。
そしてそのプレッシャーを乗り越えていかなければならない。

そんな現場で緊張をしたり、力が入ってしまったり、

自分の力が出せずに終わってしまい後悔したり、

中にはそんなことをきっかけに自信をなくしてしまう人もいる。

野球でももちろんそんな場面はたくさんある。

私自身もそんなプレッシャーのかかる場面をたくさん経験し、

そのたびに自分なりの方法で乗り越えてきた。

その対策法や経験を共有しようと思う。

私は当時かかりつけだった病院の先生にある日こんな質問をされた。

「この前の試合はどうでしたか?」

私は「力んでしまい、うまく行きませんでした」と答えた。

それに対してその先生は、

「なぜ、力むのですか?」と不思議な顔をして聞いてきた。

その時、私はなぜ自分が力むのか?

その理由を考えたこともなかったと気付く。

その時思いついた言葉を並べて、
「試合に勝ちたいというプレッシャーから力みました」と答えた。

すると、
「プレッシャーを感じて力むという事が理解できません。あなたは野球のプロですよね?私は医者のプロです。私がプレッシャーを感じて力んでうまくいきませんでしたでは、患者さんはどうなりますか?プロならばプレッシャーで力むなんて事はあってはなりません」

言われている事は理解できるのだが、
いざ自身がグラウンドに立っていることを想像すると、

先生の言うようなメンタル状態に持っていけるかはまだその時は疑問であった。

やはりヒリヒリとした緊張感の中では、燃えるような強い気持ちを全面に出し、

力でねじ伏せ勝利を勝ち取るという野蛮な映像しか浮かんこなかった。

ただ先生が本当に伝えたかった事とはなんだろう?とその言葉の意味を考えてみた。

その先生から私は、「プロフェッショナル」を学んだのである。

プロはミスしてはならない。

プロはアマチュアができないことをやる。

プロは人に真似をされる存在である。

これぞプロの姿である。

プレッシャーを感じる時点でアマチュアである。

アマチュアがプロになるまでのプロセスとして、

プレッシャーの正体を知る必要がある。

そもそもプレッシャーを受けている時、自分自身はどのような心理状態でありどんな状況下にあるか。

体は固まり、呼吸は浅くなり、視野も狭くなる。

頭の中は打開策を考えることでいっぱいいっぱい。

自然体とは程遠いミスを犯して当然の状態。

力み、考え、焦り。

決して成功をしたときの感想ではない。

過去に私もホームランを打ったことが何度かある。

その時の記憶はというと、実ははっきりと覚えていないのである。

この不思議な経験の中にヒントが隠れているような気がした。

病院の先生が私に伝えたかったこと。

それは「あなたが未熟である」ということ。

私にプロフェッショナルを説いてくれた病院の先生のように、
この方はなぜプレッシャーを感じないか。
それは、「究極の慣れ」である。

例えば生活の中で、ドアを開けたり、歯を磨いたり、日常生活の中でプレッシャーを感じる事はない。

暗闇の中でも電気のスイッチを押すこともできる。

それは何千回、何万回と同じことを繰り返してきたからである。

先生の言葉、

「プレッシャーを感じて力むという事が理解できません。あなたは野球のプロですよね?私は医者のプロです。私がプレッシャーを感じて力んでうまくいきませんでしたでは、患者さんはどうなりますか?プロならばプレッシャーで力むなんて事はあってはなりません」

この言葉の意味。

何回も何回も繰り返してきている事になぜプレッシャーを感じるのか。

プレッシャーを感じるということは回数が足りていない。
要は、圧倒的に練習が足りていないということ。
プレッシャーを感じないところまで突き詰めることがプロである。
プレッシャーを感じなくなるまでやり続けることができるのがプロである。

間違いなくこの先生はプロである。
試合中にプレッシャーを切り抜けるための努力していた私はまだまだアマチュアであった。

本当のプロとは、
プレッシャーを感じることなく本番に臨める人間である。

まずは、今行っている努力をただひたすらに続けていってはいかがだろうか。

しかしその取り組み方を工夫する。

ただやるだけではない。

自分の身体に刷り込んでいくイメージを持つこと。

考えずにその動きができるまでやっていくイメージを持つことである。

そして、そんなに時間も体力もないと嘆くものがいるなら、

小学生の時に学んだ「九九」のように、

考えなくても自然に出てくるほどに繰り返し、

頭に刷り込んでみてはいかがだろうか。

次回は、

そんな「頭」をコントロールする方法を説明しようと思う。

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